日々
雅紀
「(流石に言い過ぎた、か…?)」
ふるふると震えだし、手を離すので
若干心配になる雅紀。
やはり変わり者ではあるが、
雅紀にとって、大切な友人に変わりはない。
雅紀
「…おい、ごめっ…大丈夫か?」
空良の肩に手を伸ばす。
空良
「雅紀が“バカ”って!
うわぁ!!雅紀が雅紀が…!!
雅紀のバカ堪んねぇっ!!」
――が、届くことはなかった。
ヒャッハーと騒ぎ出す空良を
何とも言えない表情で、
シラーと見つめる雅紀。
「あら、雅紀に空良。こんな所で何、してるの?
他の人の歌もきちんと聞きなさい」
通行人A――ではなく、先生が現れた!
雅紀
「あはははっ、いや、えっと…あははは…」
「??」
空良
「いえ。何も♪先生、何か御用ですかぁ?」
ニコリと笑う空良に顔が引き吊る。
相変わらず愛想はいい。切り替えも早い。
心底末恐ろしい少年だ…。
「ちょっと2人並んでくれる?
……あと2人は?」
雅紀
「あー…、葵炬たちは…」
葵炬
「呼びました?」
美夜
「空良〜!葵炬、呼んできたよ〜!!」
雅紀
「は?呼んだ?どうゆうことだ?そr」
空良
「はいはーい、皆並んで〜♪」