日々
「下に行きなさい!!」
「ウッス!」
そんな会話が聞こえると、
2人の姿が消える。
里桜は大きく溜め息を吐いた。
美羽
「吃驚したデショ!?大丈夫!?」
美桜
「あはは、こんな事もあるんだね」
雅紀
「降ってきたもんな」
里桜
「…目の前を通りすぎた時は、
さすがに焦ったよ;」
なんだか慣れた感じの3人と、
あたふたする美羽。
「あ、すみません!
本当に当たりませんでした?」
下りてきた先輩が、中庭に入ってきた。
頭を下げ、眉を垂れさせている。
「はい、大丈夫ですよ」
里桜はそう言いながら笑って見せると
その姿にホッとしたように胸を撫で下ろし、
指定外の上履きを拾う先輩。
「マジでごめんね!!…あ、俺さ!
この目立つ上履きはいてるから、
売店で見かけたら声かけて?」
何か奢るよ!
良い提案とばかりに、里桜に詰め寄る。
あははは〜、近い近い。
「じゃあ、見かけたら声かけて!
本当に今日はごめんね!!」
そしてそのまま身を翻して
颯爽と去って行った。