日々

美羽
｢あの先輩ってダンス部の部長だよね？
カッコイイー…｡上履きが私の方に､
飛んでくれば良かったのに…｣


里桜
｢あぁ､仲良くなりたかったの？｣


雅紀
｢いや､窓の位置的に無理だろ｡
美羽の前には木があるし｣



雅紀の言う通り､
上履きが落ちてきた窓からちょうど
死角になる場所に美羽は座っている｡



美桜
｢それにあの人は確か彼女持ちだよ｡
電車で彼女と寄り添って寝てるところを､
よく見かけるから｣


美羽
｢じゃあ､いーや｣


雅紀
｢やっぱり目的はそれ(彼氏)か｣


美羽
｢当たり前♪｣


美桜
｢里桜に春が来た！と､
思ったんだけどなぁ〜…｡｣


美羽
｢彼女持ちとはね…｣


里桜
｢なんで２人とも残念がるの｣


雅紀
｢でも､これもある意味出会いだろ｣



だって､




｢これも出逢いよね〜!
若者って良いわ♪青春の時間♪｣


雅紀
｢先生もああ言ってるし｣



里桜 美桜 美羽
｢｢｢……………､｣｣｣



里桜
｢…これは先生のノリ？｣


美桜
｢あの言い方じゃ…｣


美羽
｢ただの…｣


里桜 美桜 美羽
｢｢｢(オバサンだよ…)｣｣｣



先生の前では絶対言えない台詞が､
頭の中を過った３人でした｡



END