日々
里桜はそんな雅紀を横目に見て、
「全く」と腰に手を置いた。
里桜
「しょうがない。雅紀が犬になったら、
私が面倒を見てあげようではないか!」
雅紀
「スッゲェ、上から目線…」
里桜
「ほら、お座り?」
にやにやと嫌らしい笑みを貼り付けながら、
里桜が雅紀に両手を差し出す。
慎也
「おいでおいで〜」
そして悪ノリの慎也である。
雅紀
「矛盾した命令を聞いた俺は、
いったいどうしたらいい…?」
里桜 慎也
「「ほらほら、雅紀〜?」」
雅紀
「なんで2人とも
そんなに嬉しそうなんだよ!」
里桜
「……おいで〜(笑)」
慎也
「お座り〜(笑)」
雅紀
「あ、止めないんだ!
そしてスルーなんだ!」
里桜
「私、毎回思うんだ。
雅紀のツッコミは、ツッコミじゃない」
慎也
「あはは〜、雅紀もスルーの辛さが、
存分に身に染みればいいのさ」
雅紀
「…慎也どうした…?
なんかドス黒いオーラが…」
里桜 慎也
「「……………。」」
雅紀
「2人とも視線が恐い…。
まるで見下してるような目付きだし…」
里桜
「……………ハッ」
慎也
「フッ…」
雅紀
「俺がいったい何をしたんだよーー!!」
*END*