日々
美桜
「学校に忘れたんじゃない?
ほら雅紀の定期を盗ったのは廊下だし」
里桜
「そうそう。私はちゃんと返したよ〜?」
慎也
「雅紀、行ってらっしゃい♪」
なんだか、
決まっていた台詞の様に続く、
3人の会話に淋しさを覚える。
俺、そんなにバカじゃねーっての。
雅紀
「…なんだよなんだよー。
誰か持ってんだろ〜。てか、俺見たからね!
さっき信号のとこで見たからね!」
だいたいなんだ!!慎也!!
行ってらっしゃい♪とは!!
イキイキした顔をしやがって…!
美桜
「……まぁまぁ♪
お腹好いたしコンビニ行こう?」
拗ねていると美桜が俺の背中を押して、
ほら早く!!と急かす。
そんなことしたって、
俺は定期を諦めないんだからなっ!