日々
里桜
「雅樹は天然だよねー?」
突如そう告げた里桜に、
雅紀ははぁ!?と眉を潜める。
雅紀
「違うって言ってんだろ!!俺は一般人だ!!
村人Aだ!!所謂噛ませ役だ!!」
里桜
「その返し方はどうかと思う。」
半ば呆れながら、
何度したか分からない会話をしていると、
里桜は昨晩見ていたテレビを思い出した。
里桜
「違うよ〜(笑)なんて笑う人はね、
天然じゃないんだって」
養殖なんだってーと笑う。
番組に出ていたゲストがそう言っていた。
雅紀がどう反応するのか予想しては、
ついニヤニヤと口角が弛む。
絶対「しまった」と唖然とする筈だ。
里桜
「ってことは、ほら。思い出してごらん?
天然って言われて怒った雅紀くんは
正真正銘天然ってことになるよね」