日々
*
目が覚めると、隣に雅紀兄がいなかった。
「きったねぇーの。もっと綺麗に書けよな」
するとリビングから
声が聞こえてきて安心した。
なんだ。リビングか。
怖い夢見てたから吃驚したぁ…
「…雅紀兄?起きてたのぉ?」
リビングが隣の部屋で良かった。
なんて思いながら扉を開けると
やっぱり雅紀兄はいた。
「あっ、バカ!布団から出るんじゃない!!
寝ろ!!」
慌てたように此方に来るけど、
また布団なの!?ヤだよ!?
だいたい今何時さ!?
空の色赤じゃん!!もう起きて良いデショ!
ムーとあからさまに不機嫌な
態度を見せると今度はちょっと
困った顔をしていた。