日々
里桜
「はぁ…もう3年かぁ」
美羽
「あっという間だよね〜」
雅紀
「……」
春の温かな日差しが射し込む教室で
いつも通りのようで
いつもと違った日を送る。
来年の春は違った場所で
この日を迎える。
クラスどころか土地さえも…
机に寝そべって皆の笑い声を聞くのも…
もう来年は、
雅紀
「一緒にいられないのか…」
最終学年。
それは別れのカウントダウンの
始まり。
まだ、まだもうちょっと長く、
『終わりたくない』
そう願いながら、
ゆるりとやって来た眠気に、体を預けた。
*END*