日々
キーンコーン……!
雅紀
「しっ、終わった!」
3時間目が終わり、
各々席から立ち上がる。
雅紀
「(腹減ったな~…)」
この時間は生徒の売店への競争劇が
一番激しい時間帯だ。
3時間目の終了と共に
構えている生徒は案外多い。
そして、挨拶が終わるとダッシュだ。
これに学年は関係ない。
日本人って、食欲に関しては貪欲だよな。
そう実感する。それぐらい凄い。
てか、怖い。
昼休みも凄いが食券を買う生徒は
この時間に命すら掛けてそうだ。
俺は廊下にあるロッカーに
先ほど受けた授業の教材をしまい、
ロッカーを閉めた。
――――ここから俺の悲劇が始まる…。