日々
慎也
「090-●×△―――……」
里桜
「それが番号?」
慎也
「うん。今調べたから、携帯で」
里桜
「そう?じゃあ、電話係は雅紀だし、
電話番号紙に書いて渡しといて」
今、私達は職場見学の行き先を決め、
良いか悪いか電話で生徒が
自ら聞くという学校の方針のため
職業別グループで話し合っていた。
美桜と杞菜美は別グループだ。
慎也
「これ、番号ね」
雅紀
「お、了解!……お前授業中だぞ、一応」
今日の放課後、雅紀が仕事先に
電話を掛けることになっている。
里桜
「パニックになったら困るし、
聞かれそうなことは
書いておきなさいよ?
メモかなんかに」
雅紀
「俺、適応能力とか、臨機応変とかは
得意みたいだから、大丈夫だって!!」
里桜
「心許ない」
雅紀
「ひ、酷い!!??」
美樹
「頑張ってね、雅紀!」