日々
雅紀
「なぁ慎也、この問題分かんねぇ」
慎也
「えっとこれは…、」
美桜
「慎也、明日提出の数学が
分かんないから教えてー」
今日は午前中のみだった授業後、
家の近い3人が集まって
勉強会を開いていた。
ちなみに、里桜も近いのだが、
扁桃腺を腫らし、ダウンしている為、
無念にも誘うことは出来なかったが。
慎也が学年で数学が得意な人が
集まるクラスに所属している為、
皆の数学の先生として教えている。
慎也
「多分考え方はそれで良いと思う。
美桜のは、sinとかcosがあるでしょ?
あれを円で表すと分かりやすいよ」
美桜
「へぇ〜…」
コチコチ――――
一時間、二時間と、
普段見せない集中力を発揮し
取り組む雅紀と美桜。
時計の針が五時を指したところで
ペンが止まった。