日々
―――カチコチ
時間は進む。
時計の針が7時を回った。
雅紀
「(ヤバイ、ガチでヤバイ)美桜〜、起きて〜?」
美桜
「むー…。」
雅紀
「俺、帰らなくちゃだからさ…な?」
美桜
「………雅紀は帰りたいの…?」
雅紀
「え……??」
美桜
「帰りたいの…?」
雅紀
「その聞き方は狡いってゆーか…、
う゛ぅ…、もうちょっとだけだかんな!」
寂しそうに、捨てられた仔猫の様な瞳で
そう聞く美桜。
押しに弱い雅紀、敗北。
慎也
「じゃ、俺の手も大分解放されたから…」
美桜
「帰っちゃうの…?」
慎也
「………。なんでだろ雅紀、
まるで俺達が悪いことをしてる気分だよ」
罪悪感をモロにくらい、慎也敗北。
雅紀
「言うな。ソレを、言うな…。
……これじゃ本当に、美樹の言う通りだ」
美桜
「う?美樹?……美樹好きー♪」
慎也
「そうか〜、美樹好きか〜。」
美桜
「美樹が、雅紀に、なんて言ったの…?」
雅紀
「いや、ただ
“雅紀は美桜の従順な犬だよね”って」