ハッピーマテリアル
「幼なじみで、妹…みたいな、存在だから?」
「違うよ」
「じゃあ…っ、」
【何で?】そう聞こうとした瞬間、愛生は康祐にキスをされた。
「…ごめん、愛生」
一瞬だったのか、10秒、30秒だったのかも分からない程の驚きで、愛生は目を開けたまま固まっていた。
「愛生?」
「な、に?今の…」
未だに瞬きをしないまま、愛生は頭をフル回転させ、今の康祐の行動を理解しようとしていた。
「ごめん、衝動的に…つい、したくなって。愛生の気持ち確かめずに…最低な事したな。」
「え、…っと、康くんの好きって、」
「女として好きだよ。愛生の事」
「そう、だったんだ…」
「本当にごめん。いきなり過ぎるよな」