ハッピーマテリアル



「わ、私も。」

「…え?」

「私も、康くんの事…男の人として、好きだよ?」

そう。愛生は物心ついた時から康祐の事が好きだった。
最初は幼なじみで兄のように慕っていたが、何時しか異性として意識するようになっていた。

高校受験の時も、愛生は康祐に少しでも近づきたくて、康祐が通っていた堀北高校を受験した。そして今回の大学受験もそうだった。

年は離れているから、一緒に通学する事は叶わなかったが、愛生は康祐と同じ風景が見たかったのだ。

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