隣の席の俺様ヤンキー【完】
「やっ……なに……?」


「だったら、意地でも俺のことを好きにさせるまでだから」


「えっ……?」


魁一は、保健室の隅にあるベッドにあたしを引っ張っていく。


そして、クリーム色のカーテンを力いっぱい開けると、あたしをベッドに押し倒した。


ベッドの上であおむけになるあたしの上に、魁一が馬乗りになる。


ギシギシときしむベッド。


魁一の突き刺さる様に鋭い視線から逃げるようにギュッと目をつぶる。



「おい、目開けろよ」


「嫌……」


「俺のこと見るのも嫌ってことか」


「……嫌だよ。こんなの……嫌!!」



ねぇ、魁一は知らないでしょ?


あたしが、ずっと魁一を好きだったこと。

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