隣の席の俺様ヤンキー【完】
嫌いなんかじゃなく大好きだったこと。


ううん、違う。過去形なんかじゃない。


あたしは現在進行形で魁一のことを……――。


ねぇ、魁一。


魁一は……そんなこと全然知らないでしょ?



「嫌なら本気で抵抗しろよ。バーカ」


魁一はそう言うとあたしの目から溢れ出す涙をそっと指で拭ってくれた。


そして、そのままあたしを残して一人保健室から出ていった。
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