隣の席の俺様ヤンキー【完】
「テメェ、聞いてんのかコラ」
男は威嚇(いかく)するように俺を睨み付ける。
「つーかお前、もしかして俺に喧嘩売ってんの?」
「ハァ?何余裕ぶってんだコラ!!ここで土下座して謝れば許してやるよ!!」
「土下座?俺が?」
何言ってんだ、このバカ。
「土下座して謝んのは、お前の方だろ」
「……――テメェ……――!!」
男が振りあげた腕より先に、俺の拳が男の頬を捕えて。
俺は怒りに任せて男達を殴り倒した。