隣の席の俺様ヤンキー【完】
「魁一、そんなことなら俺に早く言えって~!!俺ら親友だろ~?」
「ハァ?何言ってんだよ」
「本当は欲求不満でイライラしてんだろ?分かった、分かった。俺が女の一人や二人紹介してやるよ」
「……は?」
「莉奈ちゃんとはマジで付き合ってるわけじゃないみたいだし、女と遊んだって浮気になんないだろ?」
「……――おい」
こいつ、確実に勘違いしてやがる。
「ギャル系か、清楚系か……年上もありだけど、どんな子がいい?」
取り出した携帯をいじりながら、得意げに鼻を鳴らすアキラ。
俺はそんなアキラのケツに思い切り蹴りを入れた。
「誰が欲求不満だって?お前と一緒にすんな、バカ」
「……――いってぇ!!ちょっとは手加減しろよ!!怪我したらどうすんだよ!!」
「うるせぇ」
涙目で俺を睨みつけるアキラに呆れながらそう呟いた時、すぐ目の前に莉奈と宮崎の姿があった。