隣の席の俺様ヤンキー【完】
「ハァ……もう……やだ……ッ!!」


ずっと我慢していたけど、もう限界だった。


頬をつたう涙は自分の意志を無視して流れ続ける。


悔しくて、辛くて、悲しくて。


どうしてあたしなの?


あたしだって、好きで桐山魁一と隣の席になったんじゃない。


好きで……喋ってるんじゃない。


あたしに嫌がらせをしているであろう『桐山魁一ファン』は一体あたしにどうして欲しいんだろう。


『学校くんな!!!』なんてそんなの無理に決まってる。


だからと言って、席替えするまではずっと桐山魁一と隣の席のまま。


あたし……どうしたらいいの?


やり場のない想いが涙となって溢れだす。
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