隣の席の俺様ヤンキー【完】
「……悪かった」


「えっ?」


な、なに?どういうこと?


悪かったって……それって……――。



「だから、こないだの屋上でのことも裏庭でのことも。さっきの保健室でのことも……俺が悪かった」


今にも怒りだしそうな険しい表情を浮かべているのに、魁一の口から出るのは謝罪の言葉で。


えっ……?


あたし、謝られてる?


面食らって何も言えずにいるあたし。


魁一はそんなあたしを見て、じれったそうにクシャクシャと金色の髪をいじった。
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