隣の席の俺様ヤンキー【完】
だけど、いつまでもクヨクヨと涙を流しているわけにはいかない。


「これ……どうにかしなくちゃ……」


本当は辛くて仕方がないはずなのに、頭の中はどこか冷静で。


掃除ロッカーに雑巾って入ってるっけ……?


早く綺麗にしなくちゃ……。


力なく立ちあがった時、ガラガラッという音と同時に教室の扉が開いた。


こんな時間に誰が……――。


ふと視線を扉に移すと、そこに立っていたのは意外な人物だった。
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