隣の席の俺様ヤンキー【完】
でも、宮崎は違う。
俺の前でひるむことなく堂々と莉奈が好きだと宣言した。
「やっぱり見たことあるんだよなぁ。てか、俺思ったんだけどさ……。宮崎って隣町の族の頭じゃね?」
「……――ハァ?」
「去年、突然難癖つけてきた集団と喧嘩になったじゃん?」
「そんな前のこといちいち覚えてねぇよ」
「魁一に返り討ちにあった奴が助けを呼んで、頭が来たじゃん」
確かに、そんなこともあった気がする。
『テメェから喧嘩うったんだろうが。自分でカタつけろ』
その時、単車に乗って颯爽と現れた男は事情を知るなりボロボロになる下っ端を蹴り上げてそのまま走り去った。
俺の前でひるむことなく堂々と莉奈が好きだと宣言した。
「やっぱり見たことあるんだよなぁ。てか、俺思ったんだけどさ……。宮崎って隣町の族の頭じゃね?」
「……――ハァ?」
「去年、突然難癖つけてきた集団と喧嘩になったじゃん?」
「そんな前のこといちいち覚えてねぇよ」
「魁一に返り討ちにあった奴が助けを呼んで、頭が来たじゃん」
確かに、そんなこともあった気がする。
『テメェから喧嘩うったんだろうが。自分でカタつけろ』
その時、単車に乗って颯爽と現れた男は事情を知るなりボロボロになる下っ端を蹴り上げてそのまま走り去った。