隣の席の俺様ヤンキー【完】
それなのに、なぜか莉奈をその他大勢の女の一人だと思えない。


あいつが俺以外の男に笑い掛けているのを見ると無性に腹が立つし、


泣き顔を見ると心臓の辺りが痛くなるし、


『魁一』と名前を呼ばれるとくすぐったいような気持ちになる。



自分でも信じられないくらい、俺は莉奈に惹かれているのかもしれない。


でも、それをどう伝えたらいいのか分からなくて。


俺は宮崎のように、自分の気持ちをストレートに伝えることが出来ない。


だからといって態度に示すこともできないなんて最悪すぎる。
< 140 / 384 >

この作品をシェア

pagetop