隣の席の俺様ヤンキー【完】
「だから、何隠したのか聞いてんだよ」


「べ、別に何も隠してないよ!?ただ、ちょっと眠くなっちゃっただけ」


「さっき帰るって言ってだろ?」


「えっと……帰るつもりだったんだけど、眠くなったから少し寝てから帰ろうかなって!」


「つーか、どうでもいいからいい加減顔上げろよ」


「も、もう寝るから!!じゃあ、おやすみ!!」


「……ハァ?何か隠してんのは知ってんだよ」


頭にぶつかる桐山魁一の声が次第にいら立っていく。


「……――早く見せろよ」


痺れを切らした彼は、あたしの手首をギュッと握って引っ張る。


……――お願いだから、何も言わずに帰って!!


こんな落書き見られたら、あたし……


明日からどんな顔して会えばいいのかわかんないよ。
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