隣の席の俺様ヤンキー【完】
「……――?」


その時、宮崎の鎖骨辺りに目がいった。


鎖骨から肩にかけて15センチほどの傷があった。


まるでどこかで怪我をして手術をしたようなそんな傷痕だった。



「つーか、もう一回言ってみろよ」


「何回でも言うよ。俺、七瀬さんのことが……――」


「……――ちょっと、待って!!」


険悪な空気を破ったのは、莉奈の大声だった。


莉奈は慌てて俺たちの間に割って入る。
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