隣の席の俺様ヤンキー【完】
「……――あとは俺がやっておくから、七瀬さんは先に帰って?」
「えっ?でも……――」
「いいから。今日は手伝ってくれてありがとう」
宮崎はそう言うと、視線を莉奈から俺に向けた。
「俺、まだ諦めたわけじゃないから」
「ハァ?」
挑発的な瞳を俺に向ける宮崎。
俺が睨み返すと、莉奈がクイクイッと俺の指先を遠慮がちに引っ張った。
「魁一。もう帰ろう?」
「……――あぁ」
上目遣いで俺を見上げる莉奈。
少しだけ照れくさそうな莉奈の表情に心臓がドクンッと音を立てた。
今まで感じたことのないような感情が胸の奥底から湧き上がり、くすぐったいような不思議な気持ちになる。
「いくぞ」
俺は莉奈の左手を掴むと、宮崎に構うことなく、そのまま図書室を後にした。
「えっ?でも……――」
「いいから。今日は手伝ってくれてありがとう」
宮崎はそう言うと、視線を莉奈から俺に向けた。
「俺、まだ諦めたわけじゃないから」
「ハァ?」
挑発的な瞳を俺に向ける宮崎。
俺が睨み返すと、莉奈がクイクイッと俺の指先を遠慮がちに引っ張った。
「魁一。もう帰ろう?」
「……――あぁ」
上目遣いで俺を見上げる莉奈。
少しだけ照れくさそうな莉奈の表情に心臓がドクンッと音を立てた。
今まで感じたことのないような感情が胸の奥底から湧き上がり、くすぐったいような不思議な気持ちになる。
「いくぞ」
俺は莉奈の左手を掴むと、宮崎に構うことなく、そのまま図書室を後にした。