隣の席の俺様ヤンキー【完】
「俺には全くわかんねぇ。これのどこが幸せなんだよ」
どうせなら、もっと楽しめる場所に連れて行ったやりたかった。
女とデートらしいデートなんてしたことがないし、正直どこに連れて行ったらいいのかよく分からない。
だけど、遊園地や水族館、動物園……、
時間的に厳しいなら、映画だってある。
公園よりはまだましなはず。
一応、今日から正式に付き合うことになったわけだし。
それなのに、どうして公園なんだ?
こうやってただぼんやりとベンチに座っていることのどこが幸せなのか俺にはさっぱり分からなかった。
「……――魁一には分からないかもしれないけど、あたしはこれでいいの。魁一と一緒にいられればそれでいい」
少しだけ照れくさそうにはにかんでそう言う莉奈。
その横顔を見ていると、何故か胸の奥にまた違和感を感じた。
ギュッと締め付けられるような不思議な感覚。
抑えることのできない衝動。
どうせなら、もっと楽しめる場所に連れて行ったやりたかった。
女とデートらしいデートなんてしたことがないし、正直どこに連れて行ったらいいのかよく分からない。
だけど、遊園地や水族館、動物園……、
時間的に厳しいなら、映画だってある。
公園よりはまだましなはず。
一応、今日から正式に付き合うことになったわけだし。
それなのに、どうして公園なんだ?
こうやってただぼんやりとベンチに座っていることのどこが幸せなのか俺にはさっぱり分からなかった。
「……――魁一には分からないかもしれないけど、あたしはこれでいいの。魁一と一緒にいられればそれでいい」
少しだけ照れくさそうにはにかんでそう言う莉奈。
その横顔を見ていると、何故か胸の奥にまた違和感を感じた。
ギュッと締め付けられるような不思議な感覚。
抑えることのできない衝動。