隣の席の俺様ヤンキー【完】
その時、ふとある考えが頭の中に浮かんだ。


距離が縮まらないのならば、縮めてしまえばいいのかも?



「ねぇ、絢子」


「なに?」


「ここに魁一を呼んでもいい?」


「桐山君を?別にいいけどどうして今……――」


「今日、アキラ君と一緒にいるみたいだから」


『今日、絢子と一緒に帰るね』


帰りのHRの前に魁一にそう伝えると、魁一は『俺もアキラとゲーセン行く』と言っていた。


ていうことは、きっと今、魁一はアキラ君と一緒にいるはず。
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