隣の席の俺様ヤンキー【完】
「なぁ、あれって宮崎じゃね?」
「へっ?」
「ほら、あれあれ」
アキラ君の指差す方向に目を向けると、数十メートル先に背中を向けて歩く男の子がいた。
金髪で学ランにシルバーのウォレットチェーンをつけている見るからに不良っぽい男の子。
遠目で見ても背が高く、後姿には貫禄すら感じられる。
「ハァ?宮崎なわけないだろ」
「でも、すっげぇ似てたんだって」
「まず制服が違うだろ。お前の目はどこについてんだよ」
確かに魁一の言うとおり、うちの制服じゃない。
あの制服は隣町の有名な不良高校だったはず……。
「まぁそうなんだけどさぁ……。似てた気がするんだよなぁ」
「お前、こないだもそんなこと言ってただろ」
「隣町の族の頭といい、さっきの高校生といい……宮崎に似てるやつって大勢いるんだな」
「そんなことより、お前の大好きな井上がさっきからこっち見てるぞ」
ポリポリと頭をかきながら答えるアキラ君に魁一は呆れながら店内を指差した。
「へっ?」
「ほら、あれあれ」
アキラ君の指差す方向に目を向けると、数十メートル先に背中を向けて歩く男の子がいた。
金髪で学ランにシルバーのウォレットチェーンをつけている見るからに不良っぽい男の子。
遠目で見ても背が高く、後姿には貫禄すら感じられる。
「ハァ?宮崎なわけないだろ」
「でも、すっげぇ似てたんだって」
「まず制服が違うだろ。お前の目はどこについてんだよ」
確かに魁一の言うとおり、うちの制服じゃない。
あの制服は隣町の有名な不良高校だったはず……。
「まぁそうなんだけどさぁ……。似てた気がするんだよなぁ」
「お前、こないだもそんなこと言ってただろ」
「隣町の族の頭といい、さっきの高校生といい……宮崎に似てるやつって大勢いるんだな」
「そんなことより、お前の大好きな井上がさっきからこっち見てるぞ」
ポリポリと頭をかきながら答えるアキラ君に魁一は呆れながら店内を指差した。