隣の席の俺様ヤンキー【完】
魁一は二人を喧嘩させようとしていたわけじゃなく、くっつけようとしていたんだ。
あたしと同じ気持ちでいてくれたんだね……?
なんか……すごく嬉しい。
「なんか今、……あたしすっごく幸せかも」
「この前も同じこと言ってただろ」
「だって、幸せなんだもん」
「簡単に幸せな気持ちになれるなんて、単純な奴」
「簡単にじゃないよ。こんなに幸せな気持ちになれるのは、魁一が一緒だからだよ」
心の中で思ったことをそのまま口にすると、
「……――もう食い終わったろ?とりあえず、ここでようぜ」
魁一はジッと黙ったままあたしを見つめた後、スッと立ち上がった。