隣の席の俺様ヤンキー【完】
「あっ、この映画今日で終わりだったんだ」
アイス屋を出て駅前通りを歩いていると、映画のポスターが目に付いた。
見よう見ようと思っていてキッカケを逃してしまっていた恋愛ものの映画。
まさか今日までだったなんて。
絢子も見たいって言ってたし誘いたいけど、あたしは魁一といるし、絢子はアキラ君といる。
DVDのレンタルを待つしかないかな。
そんなことを考えていると、
「これ見たかったのか?」
魁一が映画のポスターを指差した。
「うん。でも、今日で終わりみたいだし諦め……――」
「いくぞ」
「へっ?」
「18時からだろ?今から行けば間に合う」
「確かに間に合うかもしれないけど、一人で見るくらいなら、あとでDVDを借りて見るよ」
恋愛ものの映画なんて魁一にはきっとこれっぽっちも興味がないだろうし。
映画館の前でバイバイじゃ寂しいもん。
一緒に見れたら最高に幸せだけど、そこまで高望みはできない。
だったら、少しでも長い時間魁一と一緒にいた方がいい。
「誰が一人で見ろって言ったんだよ」
すると、魁一はその場にピタリと立ち止った。
アイス屋を出て駅前通りを歩いていると、映画のポスターが目に付いた。
見よう見ようと思っていてキッカケを逃してしまっていた恋愛ものの映画。
まさか今日までだったなんて。
絢子も見たいって言ってたし誘いたいけど、あたしは魁一といるし、絢子はアキラ君といる。
DVDのレンタルを待つしかないかな。
そんなことを考えていると、
「これ見たかったのか?」
魁一が映画のポスターを指差した。
「うん。でも、今日で終わりみたいだし諦め……――」
「いくぞ」
「へっ?」
「18時からだろ?今から行けば間に合う」
「確かに間に合うかもしれないけど、一人で見るくらいなら、あとでDVDを借りて見るよ」
恋愛ものの映画なんて魁一にはきっとこれっぽっちも興味がないだろうし。
映画館の前でバイバイじゃ寂しいもん。
一緒に見れたら最高に幸せだけど、そこまで高望みはできない。
だったら、少しでも長い時間魁一と一緒にいた方がいい。
「誰が一人で見ろって言ったんだよ」
すると、魁一はその場にピタリと立ち止った。