隣の席の俺様ヤンキー【完】
―――………

「魁一、本当にいいの?」


「あぁ」


「本当に?」


「しつこい。つーか、もう席に座ってんだろ」


「だねっ……」


魁一の買ってくれたオレンジジュースをちびちびとすすっていると、ブーっというブザーが鳴り響きあたりが暗くなった。


それをいいことに隣に座る魁一の横顔をジッと眺めていると、「前向け」と魁一はあごで指示した。
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