隣の席の俺様ヤンキー【完】
「って、あたしが本気になったら……どうするの?」
「お前は俺が嫌いみたいだし、ちょうどいい」
「別に嫌いってわけじゃ……!!」
「弁解しなくて分かってる。別に気にしてねぇから安心しろよ」
「そうじゃなくて!!」
やっぱり誤解してる。
あたしが彼のことを嫌いだって……――。
本当は嫌いなんかじゃないのに……。
「……――いいか?今からお前は俺の女だ。分かったな?」
あたしの言葉をさえぎるようにそう言うと、桐山魁一は満足そうにフッとわずかな笑みを浮かべた。