隣の席の俺様ヤンキー【完】
奪われた唇【魁一side】
【魁一side】
「俺ら、一応付き合うことにしたから」
アキラは俺と目を合わせずに、呟くようにそう言った。
「一応って何だよ」
「そ、そんなとこ突っ込むなよ!!」
「つーか、誰と付き合うって?」
「絢子に決まってんだろ!?他に誰がいるっていうんだよ!!」
「へぇ、よかったな。お前ずっと井上のこと……――」
「ば、バカ!!別に絢子のことをずっと前から好きだったわけじゃねぇし?」
「つーかお前、声でけぇよ。興奮すんなよ」
「興奮なんてしてねぇよ!!」
いつものように授業をさぼって屋上でタバコをふかしながら、隣に座るアキラを睨む。
俺の読み通り、アキラと井上は付き合うことになったらしい。
『一応付き合うことにした』
なんて言っていたくせに、気持ちが悪いほどにアキラの機嫌がいい。
「俺ら、一応付き合うことにしたから」
アキラは俺と目を合わせずに、呟くようにそう言った。
「一応って何だよ」
「そ、そんなとこ突っ込むなよ!!」
「つーか、誰と付き合うって?」
「絢子に決まってんだろ!?他に誰がいるっていうんだよ!!」
「へぇ、よかったな。お前ずっと井上のこと……――」
「ば、バカ!!別に絢子のことをずっと前から好きだったわけじゃねぇし?」
「つーかお前、声でけぇよ。興奮すんなよ」
「興奮なんてしてねぇよ!!」
いつものように授業をさぼって屋上でタバコをふかしながら、隣に座るアキラを睨む。
俺の読み通り、アキラと井上は付き合うことになったらしい。
『一応付き合うことにした』
なんて言っていたくせに、気持ちが悪いほどにアキラの機嫌がいい。