隣の席の俺様ヤンキー【完】

「お前、何張り切ってんだよ」


「次、体育じゃん。今日からプールだし。魁一はでねぇの?」


「あぁ。男だけで暑苦しいしパス」


「男女別ってありえねぇよなぁ~。女子と一緒なら絢子と……、って駄目だ。ほかの男に絢子の水着姿なんて見せらんねぇよ。ってことで、俺いくから。おっと、そろそろ莉奈ちゃんが……――」


「お前、莉奈に何か送ったのか?」


「いや。じゃ、またな~」


ヒラヒラと手を振ると、アキラは満面の笑みを残して屋上を後にした。

< 216 / 384 >

この作品をシェア

pagetop