隣の席の俺様ヤンキー【完】
翌朝。
「ちょっと、莉奈(りな)!!あの落書き誰にされたわけ!?」
教室に入るなり、机の落書きに気付いた絢子(あやこ)があたしの元に駆け寄ってきた。
「絢子(あやこ)、おはよぉ……」
「おはよぉ、じゃなくて!!あの落書きって桐山君ファンにされたわけ!?」
「ん~……多分……ね?」
「多分って!!ありえないんだけど!!」
「絢子、落ち着いてよ」
「落ち着いてなんかいられないから!!ていうか、どこの誰がこんなことしたのよ!?一言文句言ってやんないと気が済まないんだけど!!」
自分がされたかのように目を吊るしあげて怒る絢子。