隣の席の俺様ヤンキー【完】
「無理」


「そんなこと言わないで。一度でいいの」


「しつけぇな。無理って言ってんだからいい加減諦めろよ」


「そう簡単には諦められない。あたし、ずっと魁一君のことが好きだったから」


「マジ、無理」


「どうして!?あたしは、七瀬さんと魁一君が付き合うずっと前から魁一君が好きだったのに!!」


白鳥はムキになって俺の背中にしがみついてくる。


ハァ?それがどうしたっていうんだよ。


マジめんどくせぇ。


つーか、俺が今ここで白鳥を抱きしめることなんて簡単だ。


だけど、それが白鳥のためになるとは到底思えない。
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