隣の席の俺様ヤンキー【完】
太陽の光をさえぎる様に、右手の甲を目の上に当てている魁一。
金色の髪に触れてみても何の反応も示さない。
「もう……。自分から呼び出しておいて起きないんだから」
ポツリと呟いてからあたしはジッと魁一の顔を見つめた。
いまだに心の中がモヤモヤするけど、ちゃんと魁一のお願いはきくつもり。
だって、あのメール……すごく嬉しかったから。
よしっ……。今がチャンス。
あたしは魁一が眠っていることを確認すると、そっと魁一の唇にキスをした。