隣の席の俺様ヤンキー【完】
「ハァ?あたしが七瀬さんの机に落書きをしたっていう証拠でもあるの?」
「それはないけど……。でもさ、さっきだって莉奈の肩に自分からぶつかっていったじゃん!!」
「なによ、それ!!そんなの言いがかりでしょ!?」
「言いがかりなんかじゃないし!!莉奈が桐山君と隣同士の席ってだけでこんな嫌がらせ……――」
「……――だから、あたしがやった証拠でもあるの!?アンタ、超ウザいんだけど!!」
「ウザいってなんなのよ!!アンタの方が……――」
今にも取っ組み合いのケンカを始めてしまいそうな二人。
「ちょっと、二人とも……――!!」
仲裁に入ろうとした瞬間、教室の扉の方で黄色い歓声があがった。