隣の席の俺様ヤンキー【完】
「また桐山君に泣かされたんだね。可哀想に……」


あの日と同じようにあたしの涙を指で拭う宮崎君。


「ありがとう。でも、大丈夫」


きっと大丈夫。


そう心の中で自分自身に言い聞かせる。


それに、何の関係もない宮崎君にこれ以上頼るわけにはいかない。


グッと顔を持ち上げて宮崎君に笑いかけた瞬間、グッと腕を引っ張られた。
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