隣の席の俺様ヤンキー【完】

「宮崎……君?」


さっき解放されたばかりのあたしの体を宮崎君は再び抱きしめた。


突然のことに一瞬、何が起きているのか分からなくて。


もしかしてまた、あたしを驚かせようとしてる?


だけど、宮崎君はあたしの肩に顔を埋めるようにしてこう言った。


「……――じゃダメ?」


「え?」


「俺じゃダメ?俺なら絶対にこうやって一人で泣かせたりしない」


宮崎君はかすれた声で言うと、あたしの体に回す腕にギュッと力を込めた。


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