隣の席の俺様ヤンキー【完】
「……――テメェ、ふざけんなよ」


「か、魁一く……ん。どうしてここに……――」


階段を上がってくる俺に気が付いた白鳥と宮崎はハッと驚いた表情を浮かべた。


宮崎を睨みつける俺の横を、真っ青な顔をした白鳥がすり抜けて階段を駆け下りていく。


俺は逃げる白鳥には目もくれず、宮崎の前まで歩み寄った。



「お前が仕組んだのか?」


「仕組んだって何を?」


「莉奈が白鳥にプールに落とされるのを知ってたのかって聞いてんだよ」


知っていてこの計画を仕組んだとしたら、絶対に許せねぇ。


莉奈がどんなに苦しかったか、お前に分かるのか?


莉奈を危険な目に合わせる奴は、誰であろうが絶対に許さない。
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