隣の席の俺様ヤンキー【完】
「……――もういい。もう別れよう?二度とあたしに関わらないで!!魁一なんて大っ嫌い!!」


「おい、莉奈!!」


魁一の声を背中に受けながら全速力で階段を駆け下りる。


熱があって体もダルいのに、そんなこともう全然気にならない。




大っ嫌い。魁一なんて大っ嫌い。


あれが魁一の本性だ。


あたしのことをからかって面白がっていただけ。


ようやく目が覚めた。


もう二度と魁一とは関わらない。


もうこれ以上、傷付きたくない……――。
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