隣の席の俺様ヤンキー【完】
「あれ?莉奈、もう大丈夫なの~?ジャージから制服に着替えさせるの、すごく苦労したんだから~!!」
教室に戻ると、不思議な顔をした絢子があたしに駆け寄ってきた。
「ごめん、絢子。後で説明するね」
「ちょっ、莉奈!?」
絢子と一緒にいたら、きっとこの場で泣き崩れてどうしようもなくなってしまう。
今日は魁一と顔を合わせたくない。
あたしは机の横の鞄を手に取ると、急いで教室を飛び出した。