隣の席の俺様ヤンキー【完】
「これで当分、嫌がらせされないで済みそうだな」


「……うん」



連れてこられた先は、屋上だった。


彼は地面に腰を下ろしてポケットから取り出したタバコに火をつける。


『ありがとう』とお礼をいったほうがいいのか、


『やったぁ!!』と喜んだほうがいいのか。


なんだか、どちらも違う気がする。


だって、あたしと彼は『偽りの恋人同士』だから。
< 32 / 384 >

この作品をシェア

pagetop