隣の席の俺様ヤンキー【完】
「お前、隣町の族の頭か……?」


宮崎に似ている奴がいるとアキラは何度もそう言っていた。


それは、俺の知っている宮崎優斗ではなく宮崎陸斗……。


族の頭は宮崎の双子の兄貴だったのか……。


でも、どうしても納得できない。


どうしてこいつは俺を狙うんだ……――。


細い路地裏では動きが制限されて、バッドから逃げるのが精いっぱいで。


宮崎陸斗は休むことなく、バッドを振り下ろし続ける。
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