隣の席の俺様ヤンキー【完】
「へぇ……。もしかしてあの子、お前の女?」


「……」


莉奈が俺の女だとこいつに知られたらマズイ。


なんて答えたらいいか考えを巡らせていると、莉奈が「あっ……」と声を漏らした。


「み、宮崎君……?えっ?あれ……?宮崎君だよね……?」


「あぁ」


「えっ、でもなんか雰囲気がいつもと違う……よね?」


莉奈は驚きながら宮崎陸斗に近づいていく。


「バカ。こっちにくるんじゃねぇよ!!こいつはお前が知ってる宮崎なんかじゃねぇよ!!」


「えっ?どういう意味……?」



くそっ……。


周りに目を配り武器になりそうな物を探してみても何もない。


莉奈を守りながらバッドを持っている宮崎陸斗と戦うのは無理だ。


すると、宮崎はニッと意地悪な笑みを浮かべた。
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