隣の席の俺様ヤンキー【完】
「つーか、莉奈。お前、今の今までどこで何してたんだよ。何回も電話したのでねぇし」


「へっ?あぁ、ごめん……」


「お前、知っててでなかったのかよ」


「だって……なんて言われるのか……不安だったから」


いくら勢いとはいえ、『別れよう』とか『魁一なんて大っ嫌い』とか言っちゃったし……。


本当は別れたくないし、大好きなのに……――。


すると、魁一はあたしの頭を優しく撫でた。



「これからはもっと……お前のこと大切にする。もっとお前のこと考えるから」


「魁一……」


「メールも一日一回はしてやるよ」


「本当に!?」


「あぁ。だからもう俺から離れんなよ」


ぶっきらぼうな言い方だけど、なぜだか胸の中が温かくなる。


だって、離れるなってことは……――。


「あたしこれからも魁一のそばにいていいの?」


そう聞くと、魁一は「ハァ」と呆れたように息を吐いた。
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