隣の席の俺様ヤンキー【完】
「ほら、帰るぞ」


宮崎君達の後に続いて歩き出そうとした魁一。


「……――魁一」


あたしは魁一の腰のあたりのYシャツをクイッと引っ張った。


「どうした……?今熱あるんだろ?辛くなってきたか?」


振り返ってあたしの顔を心配そうに覗き込む魁一。


先を歩く二人が少し離れたところで、あたしはこう切り出した。
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