隣の席の俺様ヤンキー【完】
―――………


「……――つ、冷たい……」


「ほら。ちゃんと拭かねぇと風邪ひくぞ」


「ありがとう」


あたしはお礼を言うと、受け取ったタオルで濡れた髪を拭いた。


魁一の家に向かう途中、急に雲行きが怪しくなって振り出した雨。


バケツをひっくり返したっていう言葉がピッタリ。


魁一の家に着く頃にはビッショリになってしまった。
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